701~707【英単語ターゲット1900(最新6訂版)】

皆さん、こんにちは。天神会のJillです。

今回は英単語ターゲット1900(2020年現在最新6訂版)の、701から707までの英単語について解説します。

 

701 possess : ~を所有している;~の心をとらえる
       be possessed by[with] ~ : ~に取りつかれている
       possession : [名]所有;[~s]財産
   
pos「力のある」+sess「座る」から成る語です。主(あるじ)としての権力を持って鎮座する、というイメージです。assess「~を査定する」という単語がありますが、これの成り立ちはas「(裁判官の)近くに」+sess「座る」ですから、同じ語根を持つ仲間です。
possessの発音には要注意です。通常、ssと、sが二つ並ぶと無声音ですが(assessのssは両方ともそうです)、possessの最初のssは有声音です。


702 dominate : ~を支配する;(~より)優勢である(over)
dominate the oil industry : 石油産業を支配する
        domination : [名]支配;優勢
        dominant : [形]支配的な;優勢な
        dominance : [名]優勢

domはdomain「領土」のことで、-ateは「~させる、する」という動詞を作る接尾辞です。よって、ある領域を自分のものにする、ということです。
他動詞用法/自動詞用法の両方があります。自動詞として使うときに相性の良い前置詞は、自らも【支配】や【優越】の意味合いを担うoverです。そんなoverは、controlの名詞用法「支配;統制」とも相性が良いです。


703 guarantee : ~を保証する
        guarantee that … : …ということを保証する
        [名]保証(書);確約;担保
        under guarantee : 保証期間内で

warranty「保証」と同じ語源です。不定詞を目的語に取ることもでき、guarantee to doで「~すると約束する」です。更に、第4文型guarantee A B 「AにBを約束する」、第5文型guarantee O to do「Oが~すると保証する」も可能です。
日本語で言う芸能人などの「ギャラ」は、恐らくa guaranteed fee「保証された報酬」からの発想→短縮と思われますが、実際はguaranteedは付けずに、単にa feeで良いようです。


704 melt : 溶ける;なごむ;~を溶かす
      a melting pot : (人種の)るつぼ
      meltdown : [名]炉心溶融;株価の大暴落

「火で溶かす」を原義とし、「柔らかい状態になる/する」ことを意味します。ということで、mildも語源的に仲間です。
a melting pot「るつぼ」とは、正に金属を熱する容器のことです。様々な人種が溶け合うようにして一つの国を作り上げているアメリカ合衆国のことを、かつてはこの様に例えました。その後、いや、溶け合ってはいない、個々がルーツを大切にしながら混ざり合っているのだ、ということから、a salad bowlと例え直す風潮もありましたが、今ではそれもあまり耳にしなくなりました。


705 embarrass : ~に恥ずかしい思いをさせる
        be embarrassed (about[at] ~) : (~に)恥ずかしい思いする
        embarrassment : [名]当惑、困惑

em-は「中に」の意。次のbarは「棒;障害」の意で、barrier「障壁」にも含まれていますね。何か心の中につかえる物を置かれたような居心地の悪い気持ちがembarrassedです。これはsurpriseやexciteなどと同じ、感情を「与える」動詞なので、そういう気分になる側、つまりその感情を「受ける」側は受動態(過去分詞)となります。
「恥ずかしい」と言っても、罪悪感からくる恥ずかしさはashamedです。また、「恥ずかしがり屋さん」のような性格的なものはshyで表します。


706 discourage : (人)にやる気をなくさせる;~を落胆させる
        ⇔ encourage
        discourage ~ from doing : ~に…する気をなくさせる
        be discouraged at ~ : ~に落胆する
        discouragement : [名]落胆

dis-が否定の接頭辞ということをご存知のかたは多いと思います。否定の接頭辞は幾つかありますが、dis-は「奪う」の意の動詞を作ります。それが「勇気」という名詞に付いているのですから、「勇気を奪う」→「やる気をなくさせる」。意味を想像しやすい成り立ちをしていますね。対義語のencourageの接頭辞はem-「中に入れる、与える」の意。こちらもわかりやすいです。
「~に…する気をなくさせる」の補語の部分はfrom doingですが、反意の「~を…するように励ます」の場合は、encourage ~ to doとなり、不定詞です。prevent ~ from doing「~が…するのを妨げる、~に…させない」やprohibit ~ from doing「~が…するのを禁止する」など、「させない系」の表現はfrom doingになりますね。


707 detect : ~を感知する;~を見つけ出す;~に気づく
      detection : [名]発見;捜査
      detective : [名]刑事;探偵 [形]探偵の;探知用の
      detectable : [形]探知できる

tectはcover「覆い」を意味するラテン語を語源とします。それに【分離・除去】の接頭辞deが付き、「覆いを除去する」→「見つけ出す」となる、という流れは理解しやすいですね。このtectに「前の」を意味する接頭辞pro-が付けば、「前を覆う」→「保護する」、つまりprotectとなります。
「~する人/物」の意の接尾辞-orを付けると、「検出器」となります。「噓発見器」はa lie detectorです。

 

今日はここまで。ご覧いただき、ありがとうございました。

天神会のJillでした。勉強がんばりましょうね!