738~745【英単語ターゲット1900(最新6訂版)】

みなさん、こんにちは。天神会のJillです。

今回は、英単語ターゲット1900・最新6訂版の、738~745の英単語の解説です。

 

738 sustain : ~を持続させる;~を支える
       sustain one's family : 家族を養う
       sustainable : [形]持続可能な、環境を壊さずに活動が続けられる
       sustainability : [名]持続可能性

sus「下から」+tain「保持する」から成る語です。「~を持続させる」の意ではkeep、「~を支える」の意ではsupportと同意と考えてよいでしょう。
似た語にmaintainがありますが、sustainの方がより切迫した感じがあります。一生懸命に、努力して、消滅するかしないかの瀬戸際で、命に関わることを守る、それがsustainです。maintainは、現状維持といった感じです。
すると、昨今カタカナでもよく目にする「サステイナブル」「サステイナビリティ」という言葉の理解が深まります。「持続可能な」「持続可能性」という日本語に訳されますが、持続と言っても現状維持ではなく、将来的に地球が滅びることのないようにすることを含意しています。そのために国連が掲げているのが、SDGs=Sustainable Development Goals「持続可能な開発目標」です。


739 assign : ~を割り当てる;~を(...に)配属する(to)
       assign A B : AにB を割り当てる(=assign B to A)
       assignment : [名]仕事;課題
       assignee : [名]受託者

sign「しるし」という語に「~に」を表す接頭辞as-が付いています。「~を割り当てる」の意ではallocateやgiveが同義語で、いずれも第4文型を作ります。「~を配属する」の意では、appoint「~を任命する」で言い換えられます。assign / appoint O to do「Oを任命して~させる」の形が可能です。
名詞assignmentは、学校ではhomeworkと同じような意味でよく使われます。ただ、動詞からの派生で分かるように、「割り当てられたもの、課されたもの」ですから、「任務」というような、もっと広く重い意味合いも持つこともあります。


740 accomplish : ~を成し遂げる
         be accomplished in [at] : ~に熟達している
         accomplishment : [名]達成;業績

ac-は「~に」という【方向】の接頭辞、complishの部分はcompleteと同じ語源です。「完全に満たされた状態へ向かう」という意味が読み取れます。懸命な努力と忍耐の末に、仕事・任務・計画等を完遂する、という「完結」に意味の重点が置かれた語です。同義語achieveは、目標・夢・成功などを達成する、という「到達」の意味合いを持ちます。が、実際は内容的には同じように捉えられていて、accomplishよりachieveの方が日常的に使われる、という印象です。


741 wisdom : 知恵;賢明さ;学識
       a man of wisdom : 賢人
       a wisdom tooth : 親知らず
       wise : [形]賢明な;博識の

形容詞wiseの原義は「知っている」で、weyd-「見える、知る」を語源とします。「頭が良い」に相当する形容詞はいくつかありますが、語源が示すように、「知識(知る)や経験(見る)に基づく判断の確かさ」というのがwiseには感じられます。名詞wisdomには「分別」という訳語もあります。a wisdom toothは、最早、親も知らない頃になって生えてきますが、同時にそれは、分別のつく年頃ということでもあるのです。


742 literacy : 読み書きの能力;(特定分野の)知識
       computer literacy : コンピューター運用能力
       literate : [形]読み書きのできる;教養のある
       illiteracy : [名]読み書きができないこと;無学

litera-の部分は「文字」を表します。literal、literatureなどとの関連性が分かります。元々は「文字」に関係した能力を指しましたが、そこから広がって、ある分野において必要な事柄を適切に活用できる能力、教養・素養があることをも意味します。最近では、media literacy、information literacyというような使われ方をしています。


743 heritage : 遺産
        後世に残すべき文化、自然環境など。
        a World Heritage (site) : 世界遺産

her-は「相続人」を意味し、inherit「(~を)相続する」という動詞の中にも見えます。名詞inheritanceとほぼ同意で、「相続財産」を指します。また、「文化的遺産」もこの語を使います。一方、「遺言による遺産」はlegacyです。


744 mission : 使命;(外交)使節団;布教
        a diplomatic [trade] mission : 外交[通商]使節
        missionary : [名]宣教師 [形]伝道の、布教の

「送り出されること」というのが原義です。mit(mis)は「送る」という意味を持ち、missile、transmitにも含まれています。「使命」という日本語のほかに、「任務(duty)」、「天職(calling)」としても使われます。740のaccomplishの目的語として相性が良く、accomplish one's mission「任務を成し遂げる、使命を果たす」のように表現します。
そもそも何のために「送り出された」のかと言えば、まさにcalling「神のお召し」による「布教」ですので、それを行う団体のことも指します。キリスト教系の学校や病院をa mission school / hospitalと呼びます。


745 license : 免許(証);許可
       grant a license to him : 彼に免許を与える
       [動]~を認可する、~に許可を与える

「許されていること」を原義とし、licitやleisureも同じ語源です。
「免許(証)」と言って最も身近なのは、「車の運転免許証」a driver's licenseでしょう。「車のナンバープレート」は、アメリカではa license plateと言います。動詞は、受け身の形で、be licensed to sell ~「~の販売許可を与えられている」のように使われることが多いです。

 

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