715~722【英単語ターゲット1900(最新6訂版)】

みなさん、こんにちは!天神会のJillです。

今回は英単語ターゲット1900・最新6訂版の715から722までの単語を解説します。

 

715 annoy : ~を悩ます;[受身形で]腹が立つ
       be annoyed about [at; by] ~ : ~にいらいらする、腹が立つ
       annoyance :[名]いら立ち;腹立たしい事[人]

イラッとさせる、という意味の単語はいくつかあります。その中でannoyは、原義が「憎んで嫌う」なので、「苦しめる、怒らせる」といったニュアンスを持ち、annoyedはangryやupsetのような感情です。イライラ「させられる」といった被害の感情を露にしたい場合、前置詞byを用いると、受け身のポジションを敢えて明確にできます。別の語irritateは、「~に炎症を起こさせる、~を刺激する」という意味もありますので、それを感情面に置き換えて考えると、「~をじらす」といった意味でのイライラになります。ほかにbother、trouble、vexなどもあり、この順に強度が増します。


716 endanger : ~を危険にさらす
        endangered : [形]絶滅の危機にある
        an endangered species : 絶滅危惧種
        danger : [名] 危険
        be in danger (of~) : (~の)危険にさらされている

「危険(danger)」の「中に(en)」置く、まさにput ~ in dangerですから、覚えやすい単語です。少し難しめですが、jeopardizeという同意語があります。endangeredというだけで、「絶滅」という語を使わなくても「“絶滅の”危機にさらされた」、つまりin danger of extinctionの意味になります。


717 acknowledge : (事実など)を認める(≒admit);~に謝意を表す
         acknowledge that … : ~だと認める
         acknowledgement : [名] 承認;謝辞

真ん中にknowが見えます。「~を知る」を中心に成り立っているのが分かります。acは「~へ」、そして、ledgeはknowという動詞からknowledge「知識」という名詞へ変化させる語尾であり、また強調の意味合いもあるようです。「知識へとぐいぐいと向かっていく」→「物事の認識を深め、受け入れる」「事実を事実としてはっきりと認める」という感じです。似た意味の単語としてadmitが挙げられています。こちらは反意語のdeny「~を否定する」から考えると摑みやすそうです。同じ「認める」でも「否定しないよ」くらいです。admitは、「~の入場を許可する」「~を入院させる」という時にも使うように、「入れること許す」→「来るもの拒まず」といった印象です。対して、積極性の強いacknowledgeは、認めたことを更に伝えるところにまで及ぶので、「~に謝意を表す」という意味もあるのです。


718 admire : ~に(~のことで)敬服[感心]する (for)
admire what one sees : 自分の目に入るものに見とれる
       admiration : [名] 感嘆;賞賛(の的)
       admirer : [名] 崇拝者
       admirable : [形] 賞賛に値する

adは「~に」、mireは「感謝する;驚く」といった意味を担うようです。「敬服」という日本語はなかなか大仰ですが、要は「すごいねー!」という気持ちを抱くことです。その気持ちを直接伝える会話表現としても用い、I admire you!「君ってすごいね!」と面と向かって言います。「憧れる」というニュアンスを持つ点がrespectとは異なります。自分自身に憧れてしまうこと、すなわち「自惚れる」はadmire oneselfです。形容詞admirableは、動詞とはアクセントの位置が異なり、それにより発音も結構変わりますので、注意しましょう。


719 evaluate : ~を評価する;~を査定する
       evaluate a property : 不動産物件を査定する
       evaluation : [名] 評価、査定

eは「外」の意。目に見える形で明確化する感じがします。valは、元々は「力を持っていること」を意味するようですので、そこから「効力を持つこと」→「価値があること」と考えられそうです。valueやvalidの中にも見えますね。「~の数値を出す」という訳語もありますので、成績を付けるにしても「良い・悪い」だけでなく、5段階評価みたいなものが浮かびます。「~を査定する」という訳語から、assessを想起します。evaluateは「~を値踏みする、見積もる」という時にも使いますので、その点では同じ様に使えそうですが、assessの方が金銭的なことに関係している印象が強く、evaluateはより質的な基準に基づく判断を含意します。


720 declare : ~を宣言する;~を申告する
       declare martial law : 戒厳令を布告する
       declaration : [名] 宣言;公表;申告
       the Declaration of Independence : (米国)独立宣言

clareは「明らかにする」、まさにclarifyの意味を担っています。それに【強意】のde「完全に」が付いています。発言に対して、かなりの強さ、重要度を感じさせます。「~と断言する」という訳語もあり、同意語としてproclaimやannounceが挙げられます。「緊急事態を宣言する」はdeclare a state emergency。税関での「申告」にもこの語を使います。Do you have anything to declare?のように尋ねられます。


721 secure : ~を確保する;~を守る
       secure A B : AのためにBを手に入れる( = secure B for A)
       [形]確かな;安全な;安心した
       security : [名] 安全(保障);警備

cureは「心配」、seは「ない」の意味です。すると、原義を「心配のない、安全な」とするsureとの共通点が見えてきます。形容詞の訳語として挙がっている「安全な」から、safeが気になります。こちらは「dangerousな状態にはない」という状況的・客観的な安全性を指します。「心配がない」を原義とするsecureは、より内面的・主観的な様子を形容します。動詞も名詞も「心配を取り除く(こと)、安心を与える(もの)、」として捉えるとよいです。ライナスがいつも頬擦りしている毛布はsecurity blanketです。


722 specialize : 専門とする;(~を)専攻する( in ) ( ≒ major)
        specialize in ~ : ~を専門に扱う
        specialist : [名] 専門家
        specialty : [名] 専門;名物;特色
        specially : [副]特に

specは「見ること」を意味します。「見えるもの」→「形」→「種類」という流れの中に、specific、species、そしてspecialなどがあります。それに「~化する」という動詞を作る接尾辞izeが付いて、「ある種類に属すようになる」という意のspecializeとなります。反意語はgeneralizeです。「専攻する」と言う時、majorよりもspecializeの方が専門性が強く、前者は大学での、後者は大学院以上での専攻を指すよう使い分ける向きがあります。「~を特殊化する、専門化する」という他動詞用法もあり、specialized knowledgeは「専門知識」です。副詞speciallyは、「特に」というより「特別に」ということです。特定の目的に合わせてわざわざ見繕った、という感じです。その点が、「とりわけ、中でも」の意味のespeciallyと異なります。

 

今回はここまで。ご覧いただき、ありがとうございました。

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