731~737【英単語ターゲット1900(最新6訂版)】

皆さん、こんにちは。天神会のJillです。

今回は英単語ターゲット1900・最新6訂版の、731~737の英単語の解説です。

 

731 resemble : ~に似ている
        resemble ~ in character : 性格が~に似ている
        resemblance : [名]類似(点);似ている人[物]
        bear [have] a resemblance to ~ : ~に似ている

re-は「再び」、sembleは「同様に、一緒に、同時に」を意味します。他動詞なので、前置詞toを置かずに直接、名詞が続きます。例文にあるように、どういう点で似ているかの情報を添えたい時にはin character、in appearance、in every way「あらゆる点で」などの副詞句で表現します。外見の類似はlook like ~が同意表現です。また、血縁関係で、年下が年上に(例えば、息子が父親に)似ている場合は、take after ~で言い換えられます。「似て“いる”」という日本語ですが、【状態】を表しているので、通常は進行形にしません。進行形を用いると、【推移・変化】を表します:He is resembling his father more and more. 「彼はますます父親に似てきている。」


732 retire : (~から)引退する、退職する(from) ; 退く
      retire into the country : 田舎に引っ込む
      retirement : [名]引退、退職
      go into retirement : 隠居する
      retiree : (定年)退職者

re-「後ろへ」+tire「引く」→「退く」となります。普通、定年退職することを指します。任期等の途中で「辞職する」場合は、resignを用います。fromの後に来るのは仕事ばかりでなく、retire from the world「隠居生活を送る」という表現もあります。


733 neglect : ~をおろそかにする、怠る;~を無視する
       neglect to do : …するのを怠る
       [名]放置、怠慢;無視
       child neglect : 育児放棄
       negligence : 怠慢、手抜かり
       negligent : [形]怠慢な、不注意な

lectは「集める、選ぶ、拾い上げる」などを意味し、それに否定を表すnegが付いています。積極的な行為を欠く感じがします。注意を注ぐべき対象にそうしない、という注意力の欠如を含意しますので、「軽視する」という日本語に相当すると思います。「無視する」という日本語も使われますが、積極的・意図的な程度が強いignoreとの使い分けは必要でしょう。


734 collapse : 崩壊する;(人が)倒れる;~を折り畳む
       collapse on a sofa : ソファーに倒れ込む
       [名]崩壊;衰弱
       the collapse of prices : 物価の大暴落

co-「共に」+lapse「落ちる、倒れる、滑る」という成り立ちです。lapseは丁度fallのような意味合いを持っていますね。「崩壊する」はfall downで言い換えられます。そして「失敗する」「衰弱する」という意味に派生し、break down が同意表現です。
他動詞用法の「~を折り畳む」が挙げられています。この意味で自動詞用法もあり、This table collapses easily. 「このテーブルは簡単に折り畳める。」のように用います。


735 reform : ~を改革する;~を改心させる
       reform a criminal : 犯罪者を改心させる
       [名]改革;改善
       political reforms : 政治改革
       reformation : [名]改良;改革

re-「再び」+form「形造る」ですから、語の成り立ちは分かり易いですね。ただ注意しなければならないのは、日本語で言う「リフォーム」の意味合いはないという点です。衣服のリフォームにはalterやmake over、部屋のリフォームにはremodel、renovate、refurbishなどを用います。英語のreformは、社会・制度・政治等の改革、人格の矯正を意味しますので、もう少し重々しい印象です。
歴史的には宗教の改革も指します。16世紀ヨーロッパで起きた「宗教改革」はthe Reformationです。


736 protest : (~に)抗議する;~を主張する
       protest against ~ : ~に抗議する
       [名]抗議(運動)、異議
       express a protest : 異議を唱える

pro-は「(人の)前で」、testは「証言する」。「(~に)抗議する」の意で、自動詞用法・他動詞用法両方ありますが、「~に反対して」抗議するのか(against ~)、「~を求めて」抗議するのか(for ~)は、自動詞+前置詞とした方が明確に伝わります。
名詞は、同形ですがアクセントの位置が変わりますので発音には注意が必要です。a protest march でいわゆる「デモ」を意味します。735で紹介したthe Reformation「宗教改革」でthe Roman Catholic Churchに反旗を翻したのはProtestantsです。
「~を主張する」の意ではthat節も目的語となります。こちらの名詞形はprotestationです。


737 owe : ~に借りがある;~のおかげである
      owe A B : AにBを借りている
      owe B to Aと書き換えられる
      I owe my success to him. : 私が成功したのは彼のおかげだ。
      IOU : 借用証書(I owe you.と読む)

「所有する」が原義です。二つの用法が挙げられています。一つ目の「~に借りがある」は、owe A B (第4文型)=owe B to A(第3文型)の二通りで表現できます。 I owe you $30 .はI owe $30 to you. と言い換えられます。
しかし、二つ目の「 ~のおかげである」は、owe B to Aの形でしか表現できず、(×)I owe him my success. と二重目的語を取る形では言い換えられません。

今回はここまで。ご覧いただき、ありがとうございました。

天神会のJillでした。勉強、頑張りましょうね!