723~730【英単語ターゲット1900(最新6訂版)】

みなさんこんにちは、天神会のJillです。

今回は英単語ターゲット1900・最新6訂版の、723から730までの単語の解説をしていきます。

 

723 attribute : (結果など)を(~に)帰する(to~)
attribute A to B : AをBのせいにする、AをBのおかげとみなす
[名]属性、特性;象徴
        attribution : [名] 帰属;属性;権限

at+tributeという構造です。at-は「~へ、~に向かって」の意の接頭辞。tributeは「賛辞、贈り物、貢物」という単語ですが、「分配する、与える」という意味が元になっています。contribute、distributeなどとの共通点が見えてきます。いずれの語も、アクセントはtributeのiにあります。
attribute A to Bは「AをBの作品と考える」という時にも使います。上記の訳語と合わせると幾通りかに読めるということになります。更に「帰する」という日本語も難しいので、何となく捉えにくい語のように思われるかもしれませんが、考え方としてはどれも、「Aの出どころはBにあると考える」ということです。
似た語にascribeがあります。同じようにascribe A to Bの形を取り、ほぼ同じように使えますが、悪いことに関して用いるのはこちらのようです。owe A to Bはよいことに関して用います。


724 pretend : (~の)ふりをする
        pretend to do : …するふりをする
        pretense : [名]ふり、見せかけ;弁明

pre-「前に」+tend「伸ばす」から成る語です。人前で何かを言い張る、というのが原義です。
pretend to doが挙げられていますが、目的語には名詞やthat節も可能です。少し語法の違いはありますが、「~のふりをする」の同意表現にはfeignやput onがあります。「驚いたふりをする」pretend to look surprisedは、feign surpriseやput on a surprised faceとも表現できます。
pretend には形容詞用法もあり、「偽りの、にせの、おもちゃの」という意味で、fakeが同意語です。


725 bury : ~を埋める;~を埋葬する;~を隠す
      be buried in a graveyard : 墓地に埋葬される
      burial : [名]埋葬

何と言っても、発音に要注意です。発音と綴りの関連性が無秩序であると悪名高い英語ですが、この単語もその例の一つです。buryとbusy、双子のような綴りなのに、前者はuと綴って[e]、後者はuと綴って[i]と発音し、いずれもuの原則的な音から外れます。
「地中に埋める」という意味が中心ですが、「~を忘れる」という抽象的なことへも発展します。そう考えると、「葬る」という日本語の感覚に近いように感じます。「過去を葬り去る」はbury one's pastです。
また、「うずめる」という方向で捉えると、bury one's face in one's hands「両手で顔を覆い隠す」のような表現があります。更に抽象化して、bury oneself in ~「~に没頭する」という表現もあります


726 reverse : ~を逆転させる;~を反対にする
       [形]逆の;裏の;(社交ダンスで)左回りの
       in reverse order : 逆の順番で
       [名][the~]逆、反対;逆転;(車の)バックギア
       reversible : [形]逆[裏返し]にできる

re-は「逆に、後ろに」、verseは「曲がる、向ける、回す」の意。物理的な方向転換だけでなく、例文にあるように「~を覆す、翻す」という場面でも用います。形容詞用法ではoppositeと同意と考えてよいでしょう。名詞用法では、「後退」から発展して、「不運、被害、敗北」まで意味することもあります。また、「(コインの)裏面」のことも指します。


727 resist : ~に抵抗する;[通例否定文で]~を我慢する
      resist temptation : 誘惑に負けない
      resistance : [名]抵抗、反抗、妨害
      resistant : [形] 抵抗力のある、耐性のある

sist「立つ」を含む動詞は、consist、persist、assistなど、幾つかあります。接頭辞がそれぞれの「立場」を決めています。re-は「逆らって」の意ですから、理解しやすい成り立ちですね。opposeと同意で、目的語に動名詞を取る点も仲間です。「~を我慢する」の意では否定文で用いますので、can't resist ~「~を我慢できない」となります。目的語に動名詞を置けば、can't resist doing「~せずにはいられない」、ちょうどcan't help doingと同じ表現です。「~には目がない」という意味合いにピッタリで、I can't resist chocolate.のように言います。
形容詞resistantは、heat-resistant「耐熱性の」、quake-resistant「耐震性の」などのように、複合語を成すことも多いです。


728 scare : ~をおびえさせる;~を脅す
      be scared of ~ : ~を怖がる
      scare ~ into doing : ~を脅して…させる
      [名](突然の)恐怖;(多くの人が抱く)不安
      scary : [形]怖い、恐ろしい

語源的にはtimid、shy、afraidと関連しているようで、原義は「臆病な」です。同意語としてfrightenが挙げられます。形容詞scaredは、怖いという気持ちを抱く様子ですが、過去分詞すなわち受け身であることが示すように、何か外的な事柄を要因として沸き起こる恐怖心、という点が、afraidとは違うニュアンスです。be scared of ~「~を怖がる」のほかに、be scared to doと不定詞が続くこともありますが、こちらは「怖くて~できない」なので、使う場面が異なります。
ひどく驚いた時、「死ぬほど怖かった!」と言いますが、英語でも、It scared me to death!という強調の仕方があります。


729 imitate : ~をまねる;~を模造する
       imitate one's parents : 親を見習う
       imitation : [名] 模倣;模造品

「~をまねる、模造する」と聞くと悪い印象を受けますが、用例にあるように「~を見習う、手本にする」という時にも使います。同意語はcopyです。in imitation of ~「~にならって、まねて」という表現もあります。「~を模倣する」といった、悪ふざけの意味合いの時にはmimicやmockを用います。
名詞imitationは形容詞的に用いることもあり、imitation flowersは「造花」、imitation leatherは「人工皮革」です。


730 assist : (~を)援助する;手伝う
      assist A with [in] B : BのことでAを助ける
      [名]援助;(サッカー・バスケットなどの)アシスト
      assistant : [名] 助手、補佐
      assistance : [名]援助、支援

as-「そばに」+sist「立つ」から成る語です。どちらかと言うと「~を補佐する」という訳語の方がよさそうです。主たる立場=上にあるのは、相手(目的語)で、それを下から支える立場です。helpとは語法的にも共通点が多く、概ね同じように使えそうですが、こちらには対等な関係性があります。「~を援助する」という訳語も注意が必要で、公的な支援はsupportを、財政面での援助を含意する際はaidを用いる方がよいようです。

 

今回はここまで。ご覧いただき、ありがとうございました。

天神会のJillでした。勉強、がんばりましょうね!